中野剛充著『テイラーのコミュニタリアニズム 自己・共同体・近代』
勁草書房、2007年1月刊行
まえがき
序 論 二つの論争とテイラーの社会哲学…1
第一章 テイラーの自己論…11
第一節 強い評価…13
第二節 自己解釈…15
第三節 責任主体としての自己…20
第四節 「真正さ(authenticity)」の個人主義…24
第二章 テイラーの社会-存在論…33
第一節 道徳的空間の中での自己…33
第二節 表現−構成的言語論…42
第三節 対話的自己とアイデンティティの承認…51
第三章 ヘーゲルとバーリン…59
第一節 テイラーのヘーゲル論…61
第二節 バーリンとの対決…66
第三節 諸価値の多元性とその可能性…76
第四章 テイラーの政治論…79
第一節 近代の不安・民主主義・断片化…82
第二節 共和主義・市民社会と公共圏…88
第三節 多文化主義・ケベック…93
第四節 深い多様性…102
第五章 テイラーの近代論…109
第一節 善・倫理学批判・分節化…110
第二節 歴史的物語(1):内面化と深み…115
第三節 歴史的物語(2):ロマン主義とエピファニー…122
結
論 テイラー哲学の可能性…137
第一節 テイラーへの三つの外在的批判…137
第二節 二つの中心的問題について…143
補 論 リベラル−コミュニタリアン論争の「政治的転回」…155
ロールズとサンデル
第一節 はじめに…155
第二節 ロールズ『正義論』の二つの意義…156
第三節 サンデルのロールズ批判とロールズの応答:哲学から政治へ…160
第四節 サンデルの再批判と「政治的転回」の差異…160
第五節 政治的転回がもたらした諸問題…168
第六節 おわりに…175
あとがき
参考文献/索引